2022年6月20日の世界のできごと

武力紛争と攻撃

ロシア・ウクライナ戦争

2022年のロシアによるウクライナ侵攻

親ロシア勢力のルハーンシク人民共和国は、セヴェロドネツィクの25km南にある要衝 Toshkivka を制圧した、と述べた。（Reuters）

ウクライナ軍は、黒海にある Chornomornaftogaz（石油・ガス会社）の石油掘削施設にミサイルを撃ち、3名が負傷、7名が行方不明となった。その報復として、ロシア軍はオデーサにある食料庫をミサイル攻撃で破壊した。（The Telegraph）

アメリカ人志願戦闘員1名がウクライナ南部で地雷を踏み死亡した。ウクライナに向かったアメリカ人の志願戦闘員が死亡するのはこれで2人目である。（Rolling Stone）

アフガニスタン紛争

アフガニスタンのナンガルハール州にあるバザールが攻撃された。国連アフガニスタン支援ミッション（United Nations Assistance Mission in Afghanistan、UNAMA）によると、多数の人々が死亡・負傷した。同地域を支配するターリバーンによると、10名の負傷者のみが確認された。（Reuters）

マリ戦争

2022年のバンカス殺戮

マリ共和国は、バンカス圏にあるいくつかの村でイスラーム反乱者が132名の民間人を殺害した、と述べた。（AP）

シリア内戦

シリア北部においてバスが襲撃され、11名の兵士と2名の民間人が殺害された。イラク・レバントのイスラム国（Islamic State）が犯行を主張している。（Washington Post、Reuters）

ビジネスと経済

ロシア・ウクライナ戦争における国際的な制裁

リトアニアがロシアの飛び地カリーニングラードへの商品流通の一部を禁止¹したことで、カリーニングラードで買い占め（panic buying）が起きた。（The Moscow Times）

ロシア外務省は、リトアニアに対してカリーニングラードへの流通規制をただちに撤回することを要求した。同省は、カリーニングラードとその他ロシア領土間のリトアニア経由の流通が完全に回復しなければ、ロシアには国益を守るための行動を起こす権利がある、と述べた。（RFE/RL）

その他

カナダは、大陸防衛の強化のため今後5年で49億ドルを費やす、と述べた。（CBC）

カーボベルデ共和国は、ウクライナでの戦争によるガソリンおよび食品価格の高騰に対処するため8,500万ドルの緊急予算を割り当てる、と発表した。（Reuters、Today Online）

災害と事故

イングランドノース・ヨークシャーのブルトン付近でヘリコプターが墜落し、搭乗員2名が死亡した。（BBC News）

健康と環境

2022年のロシア・EU間のガス紛争

ロシアの天然ガス輸出拒否を受けて、オランダの気候・エネルギー大臣の Rob Jetten は、同国の石炭火力発電所による発電制限を少なくとも2024年まで解除する、と発表した。（CNA）

その他

カナダは、使い捨てプラスチックの販売を2023年12月から禁止することを発表した。また、2025年末までに使い捨てプラッチックの輸出も禁じられる。（Al Jazeera）

Nature Food で発表された研究において、食品輸送が気候変動におよぼす影響がこれまで信じられていたものより3倍大きいことがわかった。（Nature Food）

国際関係

ベルギー・コンゴ民主共和国関係

ベルギー政府は、ブリュッセルのエグモント宮殿で行われた公式セレモニーにて、コンゴ独立運動の指導者で元首相 Patrice Lumumba の歯を遺族に返還した。（NBC News）

その他

ウクライナは「女性に対する暴力と家庭内暴力の防止と撲滅に関する欧州評議会条約（通称イスタンブール条約）」に批准した。（Ukrayinska Pravda）

法律と犯罪

日本における同性結婚

大阪地方裁判所は、2組の男性カップルと1組の女性カップルによる訴訟において、日本における同性結婚の禁止は「違憲ではない」という判決を下した。（The Canberra Times）

その他

インドにおいて新しい軍事採用スキームに対する抗議運動が激化し、撤回を求めて列車が燃やされ、道路が封鎖された。新しいスキームでは、兵士は4年契約とされ、パフォーマンスが高い上位25%を雇用延長、残りを謝礼や退職金給付なしで解雇する。インドは未曾有の失業危機の最中にあり、このスキームは若者から反感を買っている。（Al Jazeera）

政治と選挙

2022年フランス議会総選挙

フランス大統領 Emmanuel Macron の共和国前進党がフランス国民議会における絶対多数を失った。左派連合の「新人民連合環境・社会（NUPES）」および右派の「国民連合（RN）」が議席を伸ばし、1988年の総選挙以来初めて、政府は次の議会期間中ほかの政党との妥協を行う必要がある。（Reuters）

次のイスラエル議会総選挙

イスラエル政府の Naftali Bennett および Yair Lapid は、クネセト（立法府）の解散に合意し、解散総選挙が行われることになった。選挙が行われるまで Lapid が首相を務める。（Reuters）